専門学校卒生への国家試験義務付け延期?
*2015年1月27日更新版。
専門学校(養成施設)卒生への介護福祉士国家試験義務付けが延期される方向になりました。
以下、2015年1月26日付の朝日新聞からの引用です。
「介護福祉士は国家試験のほか、専門学校などの介護の養成学校を卒業すれば資格がとれる。厚生労働省の検討会は、介護福祉士の質を一定以上にするため、2017年から卒業生にも国家試験を義務づけることができるかを議論してきた。
だが、昨年8月、先延ばしする方針を決めた。関係者によると、養成学校などから、介護を学ぼうとする若い人がさらに減ってしまうという声が出たという。」
(参考)
・朝日新聞:「介護福祉士」取得しても待遇は… 仕組みは次々変更
(2015年1月26日)
これまでの経緯
2014年7月25日付の共同通信の記事には、「(厚生労働省は)2016年度から実施予定だった全員への国家試験の受験義務付けを延期する方針を決めた」とあります。
報道が正しければ、2016年度ということですので、2017年1月の試験までは義務付けられないということになりそうです。
介護福祉士の資質向上のため、専門学校の卒業生にも国家試験の受験を義務付けることが決まっていました。ですが、この措置は過去に2度延期されており、今回で3度目になります。
(参考)
・共同通信:厚労省、介護士試験義務付け延期 人手不足を懸念
(2014年7月25日)
日経新聞の記事でも、「厚生労働省は(2014年7月)25日、介護業界での深刻な人手不足を踏まえ、専門学校で介護福祉士資格を取得する人に国家試験を2016年度から義務付けるとしていたのを、17年度以降に延期する」とあります。
(参考)
・日経新聞:厚労省、介護資格要件を緩和
(2014年7月25日)
介護福祉士実務者研修の義務化も延期
これに先立ち、介護福祉士実務者研修の義務化も1年延期。実務者研修が必須になるのは2017年1月(2016年度)の試験からということになりました。
実務経験ルートで介護福祉士試験を受験する人に対する「介護福祉士実務者研修(介護職員実務者研修)の義務化」も延期。厚労省によれば、「実務者研修義務化の1年延期は、2014年6月18日に国会で決まった」とのこと。
実務者研修の義務化1年延期については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【まとめ】介護福祉士 実務者研修 「義務化延期」
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