■介護事務とは
介護事務は、介護事業の運営に欠かせない「介護報酬請求業務」などを行う仕事。介護保険では、サービス費用の1割は利用者が、残りの9割を保険者が負担しています。こうした支払い請求を行うのが、介護報酬請求になります。
資格取得講座としては、ニチイ学館(通学・通信)や、ソラスト(通信)、ユーキャン(通信)といったところが有名です。ニチイ学館の講座はケアクラーク技能認定試験、ユーキャンとソラストの講座は介護事務管理士という資格を対象にしています。今回の記事では、この2つの資格に絞ってみました。
難易度については、両資格とも「さほど難しい試験ではない」との口コミが見受けられます。
■ケアクラーク技能認定試験
介護資格学校大手のニチイ学館などが対象としている資格。ニチイの場合、受講期間は1か月半ほど。講座の特徴は次のとおりです。
・日本医療教育財団認定
・チャンスは年6回
・教材の持ち込みOK
〇ケアクラーク技能認定試験概要
・資格名称:ケアクラーク
・受験資格:とくになし
・試験内容と時間
学科試験:択一式 25問 50分
実技試験:レセプト作成 2問 60分
・試験実施回数:年6回
2月、4月、6月、8月、10月、12月
・試験会場:各都道府県内の公共施設等
・受験料 :6,000円
・合格基準:学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上
(公式ページ)
・一般財団法人 日本医療教育財団:ケアクラーク技能認定試験
ニチイの講座には、通信のコースもあります。
■介護事務管理士
ユーキャンやソラストの講座などが対象としている資格です。
たとえばユーキャンの場合ですと、4か月間の講座になります。特徴は次のとおり。
・JSMA 技能認定振興協会認定
・ユーキャンのHPによれば、難易度はやさしめ
・試験はテキストを見ながら受けられるので、丸暗記は不要
・ユーキャンの場合 在宅受験が可能
〇在宅受験について
介護事務管理士技能認定試験には、家で試験を受ける「在宅受験」と、試験会場で試験を受ける「会場受験」の二つの方法があります。ユーキャンの受講生の場合、受講期間(12ヵ月)内に実施される試験を、家で受けることが可能です。
〇介護事務管理士試験概要
・資格名称:介護事務管理士
・受験資格:とくになし
・試験時期:年6回(1月、3月、5月、7月、9月、11月)
・受験形態:会場受験と在宅受験
・受験内容
学科(マークシート)10問
実技(レセプト作成・点検)4問
・合格基準(会場試験)
学科:100点満点中70点以上
実技:1問につき50%以上、全体で70%以上
・受験料:5,500円(税込)
(公式ページ)
・JSMA技能認定振興協会:介護事務管理士技能認定試験
以上、介護事務の資格についてまとめました。
介護事務講座の受講費用は、2万5千円から7万円くらいまでさまざま。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。ですので、一通り情報を集めてみて、比較検討するとよいと思います。
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