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2013年8月13日火曜日

【ズバッとわかる】介護福祉士 実務者研修(資格 取得方法 カリキュラム)

介護職員基礎研修は2012年度末で廃止。2013年度から新資格「介護福祉士 実務者研修」がスタートしています。今回の記事では、厚生労働省や資格学校に電話で聞いた内容を踏まえ、あらためて実務者研修について整理してみました。

*2022年8月18日更新版。

介護職員基礎研修の廃止については、当ブログの次の記事であつかっています。

介護職員基礎研修は平成24年度で廃止。25年度からは?


■資格 取得方法

実務者研修の受講資格はとくになし。
資格取得方法としては、450時間分のカリキュラムを、通常6か月ほどの時間をかけて「通学」あるいは「通学+通信講座」で受講。授業の中で行われる実技試験にパスすると修了できます。

実技試験については、授業にきちんと取り組んでいれば大丈夫です。

大手の資格学校の場合、働きながら資格が取れるように、土日などに授業を行ってくれるところがあります。

ヘルパー2級や初任者研修を修了していると、授業時間が短縮されて320時間分、ヘルパー1級を修了していると同じく95時間分、介護職員基礎研修を修了していると50時間分になります。


■実務者研修の位置づけ

介護実務者研修の位置づけは次のとおり。

介護職員初任者研修課程(旧 ホームヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修

介護福祉士(国家資格)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を受けることも可能。


■実務者研修3つのメリット

介護職員実務者研修の資格のおもなメリットには、次の3つがあります。

・介護福祉士試験の受験資格の1つが得られる(もう一つは「3年の実務経験」)
・介護福祉士試験で実技試験が免除になる
・サービス提供責任者になれる


■カリキュラム

実務者研修のカリキュラムは次のとおり。

※数字は時間数です。

・人間の尊厳と自立 5
・社会の理解Ⅰ 5
・社会の理解Ⅱ 30
・介護の基本Ⅰ 10
・介護の基本Ⅱ 20
・コミュニケーション技術 20
・生活支援技術Ⅰ 20
・生活支援技術Ⅱ 30
・介護過程Ⅰ 20
・介護過程Ⅱ 25
・介護過程Ⅲ(スクーリング) 45
・発達と老化の理解Ⅰ 10
・発達と老化の理解Ⅱ 20
・認知症の理解Ⅰ 10
・認知症の理解Ⅱ 20
・障害の理解Ⅰ 10
・障害の理解Ⅱ 20
・こころとからだのしくみⅠ20
・こころとからだのしくみⅡ60
・医療的ケア 50

(参考)
厚労省のHP:実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について
  (PDFファイル)

上記リンク先のPDFファイルを見ると、ヘルパー2級や介護職員基礎研修といった資格別に「どの科目を受講する必要があるのか」が分かります。

実務者研修の詳細については、厚生労働省の次の文書も参考になります。

(参考)
厚労省のHP:介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について


■介護福祉士になるには

ご存じの方もいるかと思いますが、介護福祉士になるには4つのルートがあります。「福祉系の高校経由」、「福祉系の専門学校、短大、大学、介護福祉士養成施設経由」、「実務経験3年を経て受験するルート」、そして「経済連携協定(EPA)ルート」の4つです。

このうち、実務経験ルートの場合、2017年(平成29年)1月(2016年度)の介護福祉士試験からは、受験資格要件として、「介護福祉士実務者研修」の修了が必須になりました。

加えて、3年以上の実務経験も必要です。

なお、実務者研修は、実務経験3年を待たずに受講することができます


■疑問解消にはYahoo!知恵袋が便利

ちょっとした疑問を解消するには、Yahoo!知恵袋などが役に立ちます。

(Yahoo!知恵袋)
Yahoo!知恵袋:「介護 実務者研修」の検索結果

ただ、Yahoo!知恵袋は、ときどき情報が古かったり、専門外の人が回答していたりするケースもあるようです。ですので、正確なところは、資格取得学校などにも問い合わせるようにしてくださいね。


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