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2013年7月20日土曜日

【ゼロからわかる】特別養護老人ホーム(入所条件・基準,費用,料金)

■特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームは、身体上、または精神上、著しい障害があり、介護保険制度で介護の必要がある「要介護」の判定が出た人が利用可能な施設。老人福祉法上の老人福祉施設の中の一つ(社会福祉施設)です。略して「特養」と呼ばれています。入所している人には、寝たきり老人、認知症の高齢者の入所が多いです

入所に掛かる費用はは介護保険による「介護福祉施設サービス費」の利用者負担分のほか、食費・居住費などがあります。料金は、入所者の居住スペースが個室であるか多床室(相部屋)であるかなどによって変わってきます。都市部では満室の施設が多く、入所待機者が全国で40万人くらいいるのではないかと推定されています。

(ソース)
wiki:特別養護老人ホーム


■具体的な施設のようすは?

東京都北区の区立特別養護老人ホーム「清水坂あじさい荘」の場合ですと、約130人のお年寄りが暮らしています。2~4階の居室は4人部屋が中心で、認知症の人が約8割です。家族の面会は24時間でき、差し入れも自由。音楽、陶芸などを楽しむこともあるそうです。費用(自己負担)は、月5万円~10万円弱の例が多いのだとか。

(ソース)
読売新聞:特別養護老人ホームとは


■費用はどのくらいかかるの?

読売新聞の記事によれば、特養の費用は、要介護度や部屋のタイプなどによって違います。自己負担の料金は施設サービス費の1割のほか、居住費、食費、その他の費用。4人部屋などの「多床室」で月数万円から十数万円、「新型」で十数万円という例が多いと言います。


■入所条件は?

東京都新宿区の場合ですと、「介護保険制度の要介護状態区分の要介護1~5で、いつも介護を必要とし、ご自宅で介護を受けることが難しい方」となっています。他の地域でも同様の基準のようです。

必要な費用は、「介護費用の1割 + 居住費 + 食費 + 日常生活費等」と記載されています。

(ソース)
新宿区のHP:介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

千葉県の場合ですと、入所対象者は、「介護保険法に定める要介護区分の要介護1から要介護5と認定された者で常時介護を必要とし、かつ居宅において介護を受けることが困難な人」となっています。

(ソース)
千葉県のHP:特別養護老人ホーム入所に関する指針

埼玉県のHPには、「空床・入所待ち情報提供システム」というページがあり、県内の特別養護老人ホーム、介護老人保健施設の協力により、施設ごとの空床数、入所待ち等について、県民に提供しています。

(埼玉県のHP)
空床・入所待ち情報提供システム

なお、要介護1から要介護5までの定義は次のようになっています。

・要介護1

  要支援状態から、手段的日常生活動作を行う能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態

・要介護2

  要介護1の状態に加え、日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態

・要介護3

  要介護2の状態と比較して、日常生活動作及び手段的日常生活動作の両方の観点からも著しく低下し、ほぼ全面的な介護が必要となる状態

・要介護4

  要介護3の状態に加え、さらに動作能力が低下し、介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態

・要介護5

  要介護4の状態よりさらに動作能力が低下しており、介護なしには日常生活を営むことがほぼ不可能な状態

(ソース)
厚生労働省のHP:(参考(3) 介護保険制度における要介護認定の仕組み)