介護福祉士が看護師になりやすくなる？
2021年頃から、介護福祉士から看護師になりやすくなる見込みです。
介護福祉士の皆さんからは、「仕事は同じなのに、なぜ介護福祉士より看護師の方が高給なのか？」という不満をよく聞きます。介護福祉士が看護師になりやすくなれば、この問題が解決しやすくなるかと思い、現時点の情報をまとめてみました。
医療・福祉に共通課程
厚生労働省は、看護師や、介護福祉士、保育士など医療・福祉分野の国家資格取得に関し、共通の基礎課程導入の検討を始めました。介護福祉士から看護師等の資格を取るのにかかる期間を短縮することで、医療・福祉業界の人が転職しやすくするのがねらいです。厚労省内で具体案の検討を始め、2021年頃の導入を目指します。
（参考）
・毎日新聞：医療・福祉に共通課程 進路変更後押し 厚労省検討
（2016年5月30日）
具体的にはどんな感じになるの？
医療・福祉系の国家資格の養成課程は、現在 別々のカリキュラムが組まれています。この一部を共通化して「基礎課程」とすることで、その後に資格ごとの専門課程を経て国家資格を取る仕組みに変更することになりそうです。
介護福祉士の場合ですと、現行制度では養成施設に２年通うなどの条件があり、新たに看護師の資格を取ろうとすると、改めて最低でも３年間、看護専門学校などに通わなければなりません。新設する基礎課程は、重複して履修する必要がなく、その分 短い期間で看護師になることができるようになる見込みです。
（参考）
・朝日新聞：看護師・介護福祉士・保育士… 養成課程を一部共通化へ
（2016年5月30日）
介護福祉士、看護師、保育士の給料はいくらいぐらい？
参考までに介護福祉士、看護師、保育士の年収を比較してみましょう。
「はたらいく」という転職サイトのデータですと、介護福祉士の平均年収は 280万円。
（参考）
・はたらいく：介護福祉士・社会福祉士の年収・月収データ
（2014～2015年データ）
「年収ラボ」というサイトを見てみますと、看護師、保育士、ホームヘルパーの平均年収は、それぞれ以下のようになっています。
・看護師 ： 478万円
・保育士 ： 323万円
・ホームヘルパー ： 304万円
（参考）
・年収ラボ：平成27年 資格別 平均年収＆平均時給ランキング
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