2013年4月から新制度になり、介護ヘルパーの資格を取得するためには筆記試験合格が必須条件となりました。気になる筆記試験の内容や難易度はどうなのでしょう。気になったので、業界最大手のニチイ学館に電話で聞いてみました。
■電話で聞いた内容
結論から言うと、介護職員初任者研修課程の試験問題の内容は機密事項ということで、具体的なことはあまり聞くことができませんでした。ただ、難易度的には、さほど難しいものではない印象です。
試験の時間は1時間ほどで、介護初任者研修の講座の終了時に行います。筆記試験というよりは「理解度確認テスト」のようなもの。内容は、ニチイであればニチイ独自のものとなりますので、国家試験とは異なります。
対策としては、まじめに授業に取り組んでいれば問題ないとのこと。まあ、そんなに深刻に考えなくてもよさそうです。
以下は、追加で聞いた内容です。
・筆記テストは落とすための試験ではない。
・筆記の合格基準は70点以上。
・形式は選択式。
・合格率は9割程度。追試でほぼ全員合格する。
ニチイの介護職員初任者の講習では、もし筆記に落ちると、補習授業を受けて、再受験となります。
ニチイ学館の初任者研修の特色や、口コミ・評判については、当ブログの次の記事でまとめています。
・ ニチイ学館 介護職員初任者研修 (口コミ・評判)
■筆記試験実施要領
東京都福祉保健局のHPに、資格学校向けの筆記試験概要が掲載されています。
それによれば、「介護職員初任者研修では、修了の認定について1時間以上の筆記試験を行うこと」とされています。試験問題は各学校にて作成していますが、以下の要件を満たすように指示が出ています。
・出題範囲
項目2から項目9(1)~(12)までの32科目
・出題内容
東京都介護職員初任者研修事業実施要綱の「各項目の到達目標、評価、内容」内の「修了時の評価ポイント」を網羅したもの
・出題数
32題以上(各科目から1題以上)
・出題形式
選択式、記述式を問わない
(参考)
・東京都福祉保健局:修了評価のための筆記試験について
上記「項目の2から9」というのは、初任者研修のカリキュラムの2科目目から9科目と考えられます。
介護職員初任者のカリキュラムについては、当ブログの次の記事をご覧ください。
・ゼロからわかる介護職員初任者研修課程のカリキュラム
■各項目別の評価ポイントは?
厚生労働省の文書に、各項目別の評価ポイントが くわしく記載されています。なので、筆記試験前に目を通しておくとよいでしょう。
(各項目別の評価ポイント詳細)
・厚生労働省:介護員養成研修の取扱細則について(PDFファイル)
※9ページ目から22ページ目まで。
■ヘルパー2級は2012年度末で廃止
ご存じとは思いますが、ホームヘルパー2級の資格については、2012年度末で廃止になりました。新しくスタートしたのが、介護初任者研修です。
介護職員初任者の資格で大きく変わったのは2点。筆記試験が導入されたのと、技術面重視のカリキュラムになったことです。
■筆記試験は各資格学校が独自に実施
初任者研修課程修了の資格は、国家資格ではありません。筆記は、各資格取得校が独自に行うものです。なので、難易度や合格率など、正確なところは、受講前に各資格スクールに確認することをおすすめします。
【関連記事】
・資格学校「介護職員初任者研修の受講料・費用」比較
・授業料無料で介護の資格取得(介護職員初任者研修、ヘルパー2級)
・【授業料無料】ハローワークで「介護職員初任者研修課程」の資格が取れる?
スポンサーリンク