■ゼロからわかる介護福祉士
介護福祉士は国家資格。求人の際には、初任者研修や実務者研修修了者よりも有利だと言われます。以下、厚生労働省や介護資格学校などに問い合わせた内容も踏まえてまとめました。
取得方法には、次の4つのルートがあります。
・3年の実務経験と実務者研修修了を経て受験するルート(実務経験ルート)
・福祉系の高校を経由して受験するルート
・養成施設を経て介護福祉士試験を受けるルート
・経済連携協定(EPA)と3年の実務経験を経て受験するルート
(参考)
・社会福祉振興・試験センター:受験資格(資格取得ルート図)
■仕事内容は?
介護福祉士の仕事場は、訪問介護や老人ホーム。訪問介護では、介護だけでなく、料理や掃除もします。
訪問介護の仕事内容については、次のYouTube動画が参考になります。
〇 YouTube動画:医療系の仕事ってぶっちゃけどうよ?(訪問介護、12分)
■年収はどれくらい?
2012年9月時点で、常勤職員の月給(基本給・手当とボーナスの月額換算分の合計)は平均27万5700円。年収にすると300万円くらいでしょうか。
ですが、非常勤職員の月給は平均13万9千円にとどまっています。
(参考)
・朝日新聞:介護職員の給与、月6千円アップ 前年比、厚労省調べ
(2013年5月21日)
■専門学校などへ行くメリットは?
専門学校などで2年以上学ぶと、お金はかかりますが、「3年間の実務経験」が免除になるというメリットがあります。
■試験の難易度は?
実務経験ルートの場合、筆記試験があります。
2023年に実施された介護福祉士試験の合格率は 84・3%。例年合格率は7割前後で、国家資格試験の中ではやさしい方です。
過去の試験の合格率などについては、当ブログの以下の記事をご覧ください。
・ 介護福祉士資格試験 合格率まとめ 【難易度】
■過去問は?
過去問については、公式サイトの以下のページに掲載されています。
(過去問)
・介護福祉士国家試験 過去の試験問題
■試験日程は?
2024年(2023年度)の申し込みや受験日は次のとおりです。
・申込受付 2023年8月9日(水)~2023年9月8日(金)
・筆記試験 2024年1月28日(日)
・実技試験 2024年3月3日(日)
試験日程等について、くわしくは次の記事をご覧ください。
・ 介護福祉士試験 まとめ 【申込・試験日程】
試験概要については、以下の記事でまとめています。
・【ズバッとわかる】介護福祉士国家試験(試験内容 受験資格 変更)
■受験資格は?
2017年1月(2016年度)の試験からは、実務経験ルートで受験する場合、実務者研修修了が義務付けられました。
■介護資格のキャリアパス
2017年1月の試験からは、実務経験ルートの場合、介護資格は次のようなキャリアパスになります。
介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)
↓
介護福祉士実務者研修
↓
介護福祉士(国家資格)
※介護初任者研修を飛ばして実務者研修を受講することも可能。
■実技試験ってどんな感じ?
実技試験の制限時間は5分以内。「移動・歩行介助」「衣服の着脱」「移乗動作」といった内容が出題されています。実技試験には、よく出る分野があります。なので、よく出る箇所を集中的に練習しておくのがよいと思います。
実技試験については、次の記事でまとめています。
・【ここが出る!】 介護福祉士 実技試験 【傾向と対策】
■実技免除になるには
介護福祉士試験で実技免除になるには、次の方法があります。
・介護福祉士実務者研修を修了する
・介護福祉系の専門学校や大学等に通う(2年以上)
■介護福祉士実務者研修とは
実務経験を3年積んで介護福祉士試験を受験する場合(実務経験ルートの場合)、介護福祉士実務者研修課程を修了することで実技試験が免除になります。実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。
実務者研修の形式は、「通学」または「通学+通信」。実務者研修では、450時間分の授業を6か月以上かけて消化。授業の中で行われる実技試験に合格すれば資格取得ができます。
受験資格はとくになし。
メリットやカリキュラムについては、以下の記事で解説しています。
・【ズバッとわかる】介護福祉士 実務者研修(資格 取得方法 カリキュラム)
おもな資格学校の実務者研修の受講費用については、以下の記事でまとめています。
・【まとめ】介護福祉士 実務者研修 費用【主要な学校 比較】
■受験対策講座
試験対策講座は、ユーキャン(通信)や、ニチイ学館(通学・通信)、三幸福祉カレッジ(通学・通信)といったところが開講しています。
通信講座については、次の記事で解説しています。
・「介護福祉士 受験対策」通信講座 【比較】
【関連記事】
・【ゼロからわかる】介護資格の種類・一覧と取得方法