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今回の記事では、就職に比較的有利と言われている介護資格を中心にまとめてみました。以下、厚生労働省や資格学校に電話で聞いたことも踏まえてご説明します。
■ 代表的な介護資格とは
介護資格の中で有名なものは、介護福祉士実務者研修や介護福祉士です。このうち、介護福祉士が国家試験となっています。この他、よく知られているものとして、ケアマネージャー、ガイドヘルパー、介護事務などがあります。
さらに次のような介護・福祉系の資格があります。
・社会福祉士(国家資格)
・精神保健福祉士(国家資格)
・理学療法士(国家資格)
・作業療法士(国家資格)
・福祉住環境コーディネーター(1級~3級)
・福祉用具専門相談員
・居宅介護従業者
・重度訪問介護従業者
・行動援護従業者
(参考)
・wiki:日本の医療・福祉・教育に関する資格一覧
■ 就職に有利なのはどの資格?
就職がしやすいと言われているおもな介護系の資格には、次のものがあります。
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・理学療法士
・作業療法士
中でも介護福祉士は、国家資格であり、介護資格のかなめ。就職にも有利です。なので、今回の記事では、介護福祉士関連の介護資格を重点的に見ていこうと思います。
難易度としては、初任者研修と実務者研修がやさしく、初任者研修は確認テスト的な筆記試験のみ。ともに、きちんと授業に取り組んでいれば大丈夫です。
介護福祉士の合格率は、例年70%前後で、他の国家資格と比較した場合にはやさしめ。介護支援専門員については、介護福祉士がめざす資格ということで難易度は高めです。
中学生、高校生の場合は、介護・福祉系の高校や短大、大学、専門学校などに進学して介護福祉士の資格取得をめざすのが一般的。
社会人の場合は、まずは介護職員初任者研修の資格をとって、働きながら「介護福祉士実務者研修→介護福祉士」とステップアップしようと考えている人が多いようです。
■ 介護職員初任者研修
履歴書や職務経歴書に書く際の正式名称は「介護職員初任者研修課程修了」です。訪問介護以外では、必ずしも必須ではなく、「資格なし」で施設などで働くことはできます。ですが、求人の際には、資格を持っていない人よりも、持っている人が優先される傾向があります。
資格の取得方法は、「通学」あるいは「通信+通学」。授業時間数は130時間で、1~4か月程度かけて授業を消化します。講座の最後に確認テスト的な筆記試験があり、それに受かれば取得できます。
筆記試験については、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【ニチイ学館】介護職員初任者研修課程 筆記試験の内容は?
カリキュラムについては、当ブログの次の記事にてあつかっています。
・ゼロからわかる介護職員初任者研修課程のカリキュラム
おもな資格学校の初任者研修の受講費用については、以下の記事でまとめています。
・資格学校「介護職員初任者研修の受講料・費用」比較
■ 介護福祉士実務者研修
介護職員実務者研修は、初任者研修の上位資格。2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から受講が義務付けられました。実務者研修を受講すれば、介護福祉士試験の実技試験が免除になります。
受講資格はとくになし。授業時間数は450時間。期間はおおむね6か月です。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業を受けて、講座の中で行われる実技試験にパスすると修了できます。
メリットやカリキュラムについては、当ブログの次の記事で解説しています。
・【ズバッとわかる】介護福祉士 実務者研修(資格 取得方法 カリキュラム)
おもな資格学校の実務者研修の受講費用については、以下の記事でまとめています。
・【まとめ】介護福祉士 実務者研修 費用【主要な学校 比較】
なお、初任者研修を飛ばして、実務者研修を修了することも可能。また、実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。
■ 介護福祉士
介護の仕事の国家資格。求人の際には、初任者研修や実務者研修修了者よりも有利だと言われることが多いです。取得方法ですが、4つのルートがあります。
1つめは「実務者研修と実務経験3年以上」を経て介護福祉士試験を受験するルート。
2つめは福祉系の高校を経由するルート。
3つめは養成施設(専門学校、短大、大学など)を修了するルート。
4つめは「経済連携協定(EPA)と実務経験3年以上」を経て試験を受験するルート。
・介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・理学療法士
・作業療法士
中でも介護福祉士は、国家資格であり、介護資格のかなめ。就職にも有利です。なので、今回の記事では、介護福祉士関連の介護資格を重点的に見ていこうと思います。
難易度としては、初任者研修と実務者研修がやさしく、初任者研修は確認テスト的な筆記試験のみ。ともに、きちんと授業に取り組んでいれば大丈夫です。
介護福祉士の合格率は、例年70%前後で、他の国家資格と比較した場合にはやさしめ。介護支援専門員については、介護福祉士がめざす資格ということで難易度は高めです。
中学生、高校生の場合は、介護・福祉系の高校や短大、大学、専門学校などに進学して介護福祉士の資格取得をめざすのが一般的。
社会人の場合は、まずは介護職員初任者研修の資格をとって、働きながら「介護福祉士実務者研修→介護福祉士」とステップアップしようと考えている人が多いようです。
■ 介護職員初任者研修
履歴書や職務経歴書に書く際の正式名称は「介護職員初任者研修課程修了」です。訪問介護以外では、必ずしも必須ではなく、「資格なし」で施設などで働くことはできます。ですが、求人の際には、資格を持っていない人よりも、持っている人が優先される傾向があります。
資格の取得方法は、「通学」あるいは「通信+通学」。授業時間数は130時間で、1~4か月程度かけて授業を消化します。講座の最後に確認テスト的な筆記試験があり、それに受かれば取得できます。
筆記試験については、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【ニチイ学館】介護職員初任者研修課程 筆記試験の内容は?
カリキュラムについては、当ブログの次の記事にてあつかっています。
・ゼロからわかる介護職員初任者研修課程のカリキュラム
おもな資格学校の初任者研修の受講費用については、以下の記事でまとめています。
・資格学校「介護職員初任者研修の受講料・費用」比較
■ 介護福祉士実務者研修
介護職員実務者研修は、初任者研修の上位資格。2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から受講が義務付けられました。実務者研修を受講すれば、介護福祉士試験の実技試験が免除になります。
受講資格はとくになし。授業時間数は450時間。期間はおおむね6か月です。ホームヘルパー2級や初任者研修を修了した人は、130時間分が差し引かれて320時間分の授業を消化することになります。介護実務者研修の資格の取り方は、「通学」または「通学+通信」で450時間分の授業を受けて、講座の中で行われる実技試験にパスすると修了できます。
メリットやカリキュラムについては、当ブログの次の記事で解説しています。
・【ズバッとわかる】介護福祉士 実務者研修(資格 取得方法 カリキュラム)
おもな資格学校の実務者研修の受講費用については、以下の記事でまとめています。
・【まとめ】介護福祉士 実務者研修 費用【主要な学校 比較】
なお、初任者研修を飛ばして、実務者研修を修了することも可能。また、実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。
■ 介護福祉士
介護の仕事の国家資格。求人の際には、初任者研修や実務者研修修了者よりも有利だと言われることが多いです。取得方法ですが、4つのルートがあります。
1つめは「実務者研修と実務経験3年以上」を経て介護福祉士試験を受験するルート。
2つめは福祉系の高校を経由するルート。
3つめは養成施設(専門学校、短大、大学など)を修了するルート。
4つめは「経済連携協定(EPA)と実務経験3年以上」を経て試験を受験するルート。
いずれも筆記試験をクリアする必要があります。
このうち、福祉系高校ルートと経済連携協定(EPA)ルートの一部では、技術試験が課されます。
このうち、福祉系高校ルートと経済連携協定(EPA)ルートの一部では、技術試験が課されます。
実務経験ルートの場合、2017年1月の試験から、実務経験3年に加えて介護職員実務者研修を修了することが必須になりました。この資格要件を満たし、かつ国家試験(筆記試験)に合格すると取得できます。
※介護職員基礎研修とホームヘルパー1級を修了済の方は、喀痰吸引等研修(医療的ケア)を受講することで実務者研修を受講した場合と同じ待遇を受けられます。
2024年(2023年度)の試験日程については、筆記試験は2024年1月28日(日)、実技試験は2024年3月3日(日)。
2023年に実施された介護福祉士試験の合格率は 84・3%でした。
仕事内容や受験資格、試験などについては、当ブログの次の記事で説明しています。
・【まとめ】ゼロからわかる介護福祉士 (試験と資格)
介護福祉士の次のステップとして、認定介護福祉士という資格が新設されました。この新資格については次の記事でまとめています。
・【ゼロからわかる】認定介護福祉士 資格(試験 取得方法)
■ 介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護支援専門員(ケアマネージャー、ケアマネ)は、介護を必要とする人の介護ケアプラン(介護計画)を立てます。また、サービスの調整を行い、きちんとサービスが実行されているか、効果がきちんと出ているかのチェックをするのが仕事内容。介護福祉士の資格を持っている人が、ステップアップのために取得するケースが多いです。
介護支援専門員の資格や試験については、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【ゼロからわかる】 介護支援専門員の資格と試験 (ケアマネージャー)
ケアマネの受験資格の変更については、次の記事をご覧ください。
・【受験資格が変更】ケアマネージャーになるには
■ その他の介護・福祉系資格
社会福祉士はソーシャルワーカーの国家資格。精神保健福祉士は精神障害者の保健および福祉分野に特化したソーシャルワーカー。こちらも国家資格です。
社会福祉士と精神保健福祉士の資格については、次の記事で取り上げています。
・【ズバっとわかる】 社会福祉士の受験資格と資格取得方法
・【まとめ】 精神保健福祉士の受験資格と資格取得方法
理学療法士と作業療法士は、リハビリテーションの専門職の国家資格になります。
介護事務については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【ゼロからわかる】介護事務 資格(難易度 ケアクラーク 介護事務管理士)
■ 教育訓練給付制度
教育訓練給付制度は、一定期間雇用保険に加入している人(あるいは過去に加入していた人)が厚生労働大臣の指定する講座を修了した場合、本人が支払った学費の20%(上限10万円)が戻ってくる施策です。
教育訓練給付制度については、当ブログの次の記事をご覧ください。
・【介護・医療事務系】 対象資格と条件 【教育訓練給付制度】
■ おすすめの書籍
介護・福祉資格の全体像を把握するには、次の書籍などが役にたちます。
・『福祉・介護の仕事&資格がわかる本』
資格試験研究会 (編集)(実務教育出版)
・『福祉・介護の資格と仕事 やりたい仕事がわかる本』
梅方 久仁子 (著)(技術評論社)
■ 学校や通信講座にはどんなところがあるの?
介護職員初任者や介護職員実務者でよく知られている資格取得学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジ、ソラスト、ハクビ、未来ケアカレッジなどがあります。
介護の資格学校は、受講費用がまちまち。たとえば、介護初任者研修の場合ですと、料金は7万円から12万円くらいまで幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。ですので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。