介護職員資格に「初心者研修資格」ができる?
*2015年1月19日更新版。
「介護職員資格に初心者むけの研修資格をつくる」という話が出ています。
日経新聞の記事によれば、厚生労働省は、経験のない高齢者などでも働きやすいように、初心者向け資格を新設することなどを検討しています。
新資格ができるとしたら、「介護職員初心者研修」的な名前になるのでしょうか。
(参考)
・日経新聞:介護職員に初心者資格 厚労省検討、人手の確保急ぐ
(2014年10月16日)
「新資格創設」や「初任者研修位の時間短縮」の可能性
背景としては、高齢化で介護職員は2025年に100万人不足する見込みのため、人手の確保を急がなければならないことがあります。
そこで、未経験の人でも介護の仕事に就きやすくなるように、初心者向けの「資格」を創設することを検討。厚労省案では、住民が介護の知識を学び体験できる研修などを設けるとし、研修を修了した高齢者らを介護職員の予備軍として地域ごとに確保する考えだと言います。
また、介護職員初任者研修で取得にかかる時間を短くするなどの要件緩和も検討に上る可能性があるそうです。
(参考)
・日経新聞:介護職員確保へ数値目標、厚労省 賃上げ・資格緩和
(2014年10月27日)
どんな課題があるの?
初心者むけの資格をつくったり、初任者研修の授業時間を短くすると、労働者が増えて賃金水準が下がり、「処遇改善に逆行する」可能性も考えられます。なので、介護職の賃金や待遇の改善をめざしつつも、いかに人材の裾野を広げるかが課題となります。
背景には初任者研修受講生が少ないこともある?
ネット上の口コミを見てみますと、背景としては初任者研修受講生が少ないこともあるようです。
「ホームヘルパー2級」の呼称で親しまれた訪問介護員養成研修2級が廃止され、新たにスタートした初任者研修。ホームヘルパーという言葉が広く浸透したのに対して、初任者研修の方はどうも知名度が高くありません。受講生の数がホームヘルパー2級のときに比べて激減したという声も聞きます。
時間を短くしたり新資格をつくったりすることで、果たしてヘルパー資格を盛り返すことができるのかどうか。注目したいと思います。
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